エイベックス 株式会社
執行役員 生駒 健二 様
卒業期:28期、45期
生駒様には経営者大學を2度ご受講いただいておりますが、それぞれご参加いただいた理由を教えていただけますでしょうか。
私は当社に幹部候補生として入社しています。1度目(28期)の受講は入社10年目で、会長(当時社長)から次世代の経営幹部として外部で経営について学んでみてはどうかと薦められたことがきっかけでした。
当時は社長と幹部候補生で策定した10ヶ年の経営計画の7年目を迎えた時期で、その中の目標の1つであった新工場の設立を成し遂げたころでした。また、次の経営計画を策定していくタイミングでもあり、私は計画策定に関わる立場でしたので受講することになりました。
2度目(第45期)の受講は、2016年の子会社設立後、更に子会社の設立を目指して私が子会社の社長を教育する役割を担うことになった時期でした。そのため、経営に関わる立場の他の受講生が、経営に関する知識や気づきを得ることで、経営に取り組む姿勢がどう変化していくのかを知り、教育する際の参考とするために受講しました。また、教育する側の立場として、再度経営者として必要な知識を学び直すという目的もありました。
講義で印象に残っている内容はどのようなことですか。
1度目の受講当時から経営計画の策定や実行を主導する役割を担っており、様々な判断を求められる立場でした。そのため、企業経営をする上で起こる様々なトラブルなどのケーススタディを、当事者としてどう解決に導くか考える「徳育」を通じて他の受講生の方々の考えや意見に触れ、企業経営に対する考え方が変わったことが非常に印象的です。
私は企業経営の目的は利益の追求であると考えていましたが、徳育で様々な考えや意見に触れたことによって事業を持続させることにあると考えるようになり、組織構成員の力が重要であることに気づくことができました。
2度目の受講では、企業経営に関する自身の考えや知識について振り返りをしつつ、他の受講生の方々がより知識を吸収し、成長できるような立ちまわりを意識しました。そのため、講義以外にもコミュニケーションを多く取るように心掛け、特に若い受講生が成長していく姿を見て、私もやるべきことがまだまだあると気づかされたことを覚えています。また、講義内外でのコミュニケーションを通じて、今でも連絡を取り合うほど親交が深まったことも印象的です。
受講から得た気づきによって、幹部社員としての行動や心境に変化はありましたか。
前述の徳育を通じて、事業を持続させるためにすべきことを考えるようになりました。
修了後は人材育成を重点課題と捉え、策定した中期経営計画の実行に次世代を担う社員を積極的に関わらせることで、社員教育を図ることができるように取り組みました。
最後に経営者大學の受講を検討している方に向け、OBとして一言いただけますか。
経営者は社内では変化しにくいものです。経営者大學では、経営に関する体系的な知識を習得できるだけでなく、同じような立場である受講生から刺激を受け、経営者としてどうあるべきか気づくことができます。受講を通じて変化した経営者像で行動すると、業績の向上だけでなく従業員が成長するようになってきます。そのため、経営者大學には価格以上の価値があることを保証します。