スギ製菓 株式会社
代表取締役社長 杉浦 敏夫 様
修了期:17期
経営者大學を受講してみようと思ったきっかけを教えていただけますか。
私は25歳の時に当社に入社し、1年目は営業と製造に従事しました。2年目には販売店の店長を任されていましたが、まだ年齢が若いということもあり、経営者あるいは後継者としての自覚はありませんでした。そのような中、経営者大學の4期生である会長(当時社長)に、「後継者として経営を学んで来なさい」と言われたことがきっかけで、入社3年目にして経営者大學を受講することになりました。
講義で最も印象に残っている内容はどのようなことですか。
「SIP(Self Innovation Program) 研修」です。中期経営計画の策定、管理会計、ケーススタディ形式で徳育も学びましたが、SIP研修が一番大変でした。受講当時の私は27歳で遊び盛りであり、会社経営は優秀な人がやればいいのではないかと思っていました。しかし、SIP研修を通じて、後継者であるのにそのような甘い考えではいけないと諭されたことで、「外から見られている自分」と「自分が考えている自分」のギャップに悩みました。最終的にそのギャップを埋めることができ、後継者として会社を継ぐ覚悟も決まったため、非常に記憶に残っています。
御社からは杉浦社長をはじめ、多くの幹部社員様にご受講いただいていますが、その理由を教えていただけますか。
当社では、部長以上の役職者に対して経営者としての視点を持ち仕事をすることを求めているためです。現在までに会長含め、専務、常務、各部門の部長など9名参加させております(インタビュー当時)。
経営者大學を受講している幹部社員とは、理念・ビジョン・計画を共有できるようになり、経営の方向性を合わせやすくなりました。今では、経営幹部は経営者の分身になったと感じています。そのため弊社では、部長を務めるには経営者大學を卒業しなければならないという「決まり」にしているくらいです。
最後に経営者大學の受講を検討している方に向け、OBとして一言いただけますか。
私の同期生は年齢層も幅広く、みな異業種の方々でした。後継者として自分が思っていることや考えていることに対して共感だけでなく、客観的な助言をしてくれました。そのため、殻を破って本当の自分をさらけ出すことができ、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。また、当時27歳の私が、自ら中期経営計画を策定したことは非常に大きな自信に繋がりました。初めは、経営者大學の受講料に驚きましたが、今思えば、受講料以上の価値があったと実感しています。経営者だけでなく、経営幹部も経営者目線で学ぶことができるため、経営幹部育成の場としてもお勧めします。